Google Chrome Extensionを作ってみた-その4-
はじめに
今回はオプションページについてです。
オプションページは必須ではないのですが、それなりに大きなエクステンションを作ろうと思うと、設定保存は必要になると思うので紹介します。
作るもの
- オプションページで、文字列を一つ設定して記憶できる様にする
- ツールバーボタンを押下してポップアップ画面でその文字列を表示する
という簡単なエクステンションを作ります。
作ってみる
まず、オプションページをエクステンションの画面に出すには、manifest.jsonに"options_page"という項目と定義します。今回はオプションのページとして表示するhtmlをoptions.htmlとし、次の様に設定しました。
{ "name": "OptionSample", "version": "1.0", "permissions": [ ], "browser_action": { "default_icon": "icon_128.png", "popup": "popup.html" }, "options_page": "options.html" }
manifest.jsonに"options_page"を設定すると、エクステンションのページに今まで無かったOptionsというリンクが出来ます。("options_page"設定前と設定後)
次にoptions.htmlの実装です。設定を記憶させるには、html5のlocalStorage機能を使います。今回は"message_txt"というキーでテキストを保存します。
次の様にしました。
<html> <head> <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=utf-8" /> <title>オプションページ</title> <script> function $(id){ return document.getElementById(id); } function init(){ $("message_txt").value = localStorage["message_txt"] ? localStorage["message_txt"] : ""; } function save(){ localStorage["message_txt"] = $("message_txt").value; } </script> </head> <body onload="init();"> <div><input id="message_txt" type="text" maxLength="20" /></div> <div><button id="close_btn" onClick="save();">保存</button></div> </body> </html>
この段階で、テキストボックスの値を変えてオプションページを開いたり閉じたりすると、値が保存されているのが確認できると思います。
最後に、popup.htmlです。ここではlocalStorageに保存した値を取得して表示させます。
<html> <head> <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=utf-8" /> <style> body { min-width:400px; overflow-x:hidden; } </style> <script> function $(id){ return document.getElementById(id); } function init(){ $("message_txt").innerHTML = localStorage["message_txt"] ? localStorage["message_txt"] : ""; } </script> </head> <body onload="init();"> <div>保存したメッセージは</div> <div id="message_txt"></div> <div>です。</div> </body> </html>
オプションページで保存した値が表示されるのが確認できます。(値を設定する前と設定後)
まとめ
- オプションページを使うには、manifest.jsonで"options_page"の設定を行う
- 設定項目はlocalStorageを使って保存する